カード印刷

カード印刷
昇華転写印刷

昇華転写と熱溶融転写

プラスチックカードの印刷はカラーリボンまたはモノクロ(単色)リボンを使用しておこないます。磁気ストライプやICチップなどを用いたセキュリティレベルの高い従業員証などでは、それぞれの仕様に合わせて印刷と同時にエンコード(書込み)を実施することができます。また、会員カードなども店頭でお客様向けにその場で即時発行できるよう、最大限の効率的な昇華転写技術を採用しています。
印刷には昇華転写印刷用のカラー3原色のY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)のそれぞれのカラーパネルと熱溶融転写用の黒(K)パネルを使います。このうちY、M、Cパネルはカラー印刷に使用し、黒(K)パネルは文字やバーコードを印刷するのに使われます。そして透明なオーバーレイパネル(O)は摩擦や傷からカード表面を守り、保護する役割があります。


昇華転写印刷方式

ダイレクト昇華転写方式ではインクリボンを加熱し、インクの粒子を直接カード表面に吸着させて印刷します。吸着したインク粒子はそのままでは剥がれやすく、オーバーレイやラミネートで保護する必要があリます。カードはPVC素材が適しており、PET素材などインクを吸着しなカードでもカード表面にインクを吸着する受容層があれば使用することがでできます。


熱溶融転写方式

熱溶融転写方式ではインク粒子が含まれる樹脂を熱でカードに直接溶着して印刷します。昇華転写よりもインクに厚みがあり、樹脂のため耐久性が高いのが特徴です。

リボンの印刷順

インクリボン印刷順

左の図は昇華転写印刷でベースとなるカード面に対して下から順に、各インクリボンパネルの印刷時の順番をあらわしています。

白色はインクの色ではなくカード素材の色をそのまま透過して利用します。
プリンターに付属するソフトウェアGRASYS IDでは配置した画像やデザイン、テキスト、バーコードなどのそれぞれのオブジェクトをどのインクパネルを使用して印刷するかを指定することができます。カラーパネル指定・黒パネル指定、いずれの場合も白色はカード素材の色を利用します。


UVインクとセキュリティ

セキュリティ強化用途のためのUVパネル付きのカラーリボンでは配置したオブジェクトをUVパネル印刷に指定し、UVインクで印刷することができます。これによりブラックライトなど紫外線の照射で蛍光する画像やテキスト、マークなどの印刷も可能となります。このUVパネルは反転印刷の指定も可能で、中抜きのロゴなどの表現をすることができます。


オーバーレイパネル

オーバーレイパネルは樹脂の保護層として印刷され、通常はカード全体の保護のために全面に印刷しますが、ICチップ付きのカードや磁気ストライプ付きのカードではオーバーレイのマスクを選択して印刷することでICチップの端子部分や磁気ストライプ部分にオーバーレイパネルが印刷されないようにすることができます。


カラー印刷

カラープリント

カラーリボン(YMCKOリボン)を使用した印刷は、カラーのデザインや顔写真などに用いられ、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の3原色のカラーパネルで構成されるカラーリボンパネルを使い、サーマルプリントヘッドの加熱によって解像度300dpiでカード表面に昇華転写印刷します。文字やバーコードなどの印刷には熱溶融転写方式の黒(K)パネルが使用されます。
白や透明部分はインクを用いずにカード素材の白色で表現されます。
セキュリティ強化向けのUVインクパネルはカラー(YMC)の上に印刷されます。カードの素材はインクの粒子を吸着するPVC素材が適合していますが、PVC素材以外でもインクを吸着する受容層が表面あるカードであればインクを吸着するため印刷することができます(テスト印刷が必要です)。


カラーハーフリボン

カラー印刷の範囲がカード横位置で幅が半分以下の場合はY,M,Cカラーパネルが半分のサイズのハーフカラーリボンを使用することでコストを抑えた印刷ができます。
(右よりでも中央でも左寄りでも、カラー印刷範囲がカード幅の半分以下であれば使用することができます。)
カラー(YMC)は画像やロゴなどのプリントに優れた印刷品質を実現します。


単色印刷

モノクロプリント

モノクロ(単色)印刷は、単色(例えば黒、白、金、銀などのリボンを使って樹脂インクをカードに溶着する溶融転写印刷をします。

追加印刷

あらかじめデザインが印刷済のカード(プレ印刷カード)に番号や名前などのテキスト(可変情報)を黒インクリボンだけで追加印刷する場合は最も費用対効果が高く、印刷速度も4秒と早いのが特徴です。
単色リボンは300x300dpiだけでなく300x600、300x1200dpiに対応しています。顔写真などのカラー画像がなく、可変情報の差込印刷が必要な場合に理想的な印刷方法です。
Kリボン(単色リボン)の印刷だけの場合は樹脂インクのため耐久性が高く、保護用のオーバーレイは必要ありません。ただしカードの出し入れが多い、表面をこすってしまう機会が多い場合はオーバーレイ付きのKリボンを使用してください。
単色リボンの中でも黒(K)リボンは、顔写真のない病院の診察券や従業員カード、小売店の会員カードなどの用途に用いられ、文字や種々バーコードを印刷するのに用いられています。

ワンポイント印刷、スクラッチ印刷

単色カラーのリボンはロゴマークやワンポイント用に使用します。その他、金、銀など、印刷後に追加して印刷することで箔に似た付加価値を高める事ができます。
その他、スクラッチカードのスクラッチ部分を追加できるスクラッチ用リボンなども用意されています。
単色リボンはカードの背景や広い範囲の塗りつぶしはシワなどが発生しやすいため向いていません。