GRASYSプリンターを長く使うためのヒント

GRASYSプリンタを長く使うためのヒント

IDカードプリンタは安くはありません。大切に扱い、定期的なメンテナンスと定期的なクリーニングを実施するとIDカードプリンターは効率的かつ効果的に動作し続ける事ができます。クリーニングキットを使用して積極的にクリーニングを実施することでIDカードプリンターは長期的に見てトラブルに関わる時間と手間、そしてコストを省くことができます。そのために役立つヒントを下記に記載します。

プリンターの取り扱い

プリンターはホコリや湿気を嫌います。設置場所は清潔で乾燥した場所を選んでください。
長期間使用しない場合はホコリを避け、高温にならない場所に保管してください。

カードの取り扱い

カードはプラスチック製で静電気を帯び、ホコリを吸着することがあります。また、カード表面に指紋や皮脂や付着すると正常に印刷できない場合がありますのでカードを取り扱う場合はカードの端を持ち、カード表面に手を触れないようにしてください。片面印刷機で裏面を印刷するためにカードを手で反転させる場合は特に注意が必要です。カードに水分(湿気)があるとカード同士が吸着してプリンター内に挿入できなかったり、重なって挿入されることがあります。プリンターはできるだけ乾燥した場所でお使いください。 同じように保管中の未使用のカードも水分やホコリがかからないように乾燥した場所に保存してください。

クリーニングキット

プリンター購入時に添付されているクリーニングキットを活用します。

ロングクリーニングカードは、カードの搬送と印刷用のローラーから汚れや不要なホコリなどを除去するための簡単で、コストパフォーマンスの高い方法です。クリーニングカードの使用によってローラーが清掃されるとカード搬送時にローラーがカードをしっかり保持することができます。
また、印刷中にカードにホコリが付着することを避けることができます。リボンの交換のたびに丁寧に清掃することで、プリンタはカードを作成し続けることができます。
プリンター内部にホコリがあると印刷中にカードやリボンに付着することがあります。クリーニングの際にエアーダスターなどでホコリを吹き飛ばしてください。

ご注意:しばらくクリーニングを実施していない場合、特にローラーの表面に汚れが固着していることがあります。この場合は手動でクリーニングを行う必要があります。

クリーニング実施の際は同時にヘッドクリーニングペンでヘッドの表面も清掃してください。ヘッドにホコリやインクリボンのカスが付着することがあり、放っておくとヘッドが故障することがあります。

クリーニングカードやクリーニングペンをお持ちでない場合は販売店へ注文してください。

クリーニングローラー

GRASYSカードプリンターにはクリーニングローラーが2つあります。

オレンジ色のクリーニングローラーは取り外して水洗いすることができます、リボン交換時に水洗いして乾燥後に取り付けてください。 リボンカートリッジの黒い粘着性のクリーニングローラーはインクリボンに交換用のものが同梱されています、リボン交換時に取り替えてください。注意:プリンター設置場所で浮遊しているホコリがプリンターの内部やカードに付着するとローラーは早く汚れます。プリンター周りは清潔にしておきましょう。

サーマルプリントヘッド

ヘッドは高額なパーツです。長持ちさせ、正常に保つには下記の点に注意してください。

  • インクリボンの交換ごとにヘッドを清掃してホコリやリボンのカスを取り除きます。
  • 印刷に線が入ったり、リボンが切れた場合はすぐにヘッドを清掃しダメージが発生しないようにします。
  • リボンカートリッジの出し入れの際にヘッドに当たらないようにする、また指輪やアクセサリー、腕時計など硬いものが触れないようにする。
  • 前後の桁数追加機能 番号などの前後に指定文字列を追加できます

印刷時、ヘッドは最大90℃になります、印刷直後は直接触れないように注意してください

印刷したカードに線が発生

サーマルプリントヘッドに粒状のホコリなどが付着した場合は、その部分が加熱されず白い線が発生します。

ヘッドにダメージを与えないよう何度も印刷を繰り返さずに”すぐに”ヘッドクリーニングペンでヘッドを清掃してください。白い線や黒い線、色付きの線はヘッド表面に異物があるか、ヘッドの素子が故障している可能性があります。

セロハンテープ

リボンが切れたら

カードプリンターで使用されるインクリボンは、薄いプラスチックフィルムのベースにインクがコーティングされています。インクリボンが破れたり、切れたりした場合はセロハンテープでつなぎ直すことで解決することができます。接着後はリボンを数回巻き上げてから使用してください。

インクリボンの切断が繰り返す場合は、使用せずコールセンターへ連絡してください。

インクリボン

インクリボンの保管

インクリボンは高温や紫外線を嫌います。

開封したインクリボンを保存する場合は直接空気に触れないよう袋や箱に入れ、温度が高くならない乾燥した場所に保管してください。
インクリボンをセットしたプリンターも高温や紫外線を避けてください。
インクリボンの色素や品質が低下する可能性がありますのでインクリボンを裸のまま放置したり、窓際など高温下や蛍光灯のすぐ直下などに置かないようにしてください。